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築100年、職人の技巧あふれる古民家~田舎暮らしの家紹介(2)


「移住定住コンシェルジュ(柳井市)」の武田です。
移住を考える上で気になるのはやっぱり「住まい」。海が近い、農地付きなど、物件によって個性はさまざま。ということで、移住定住コンシェルジュが空き家バンク登録物件を詳しくご紹介していきたいと思います。
今回ご紹介するのはなんと築100年の古民家!細部にまで職人のこだわりが見える、趣のあるお屋敷です。

門から玄関へ。美しいアプローチ

山口県柳井市内の閑静な住宅街にたたずむ、こちらの古民家。明治時代の建築で、古民家といってもわらぶき屋根の建物ではなく、和洋折衷のモダンなお家です。

敷地入り口にある門をくぐってまず驚くのが、玄関までのアプローチ。敷地自体が小高い丘になっているため、前庭の木々の向こうに家がそびえて見えます。

広い前庭には家に向かうゆるやかな石段が作られており、庭木の間をぬうように玄関へと続いています。庭の木々を眺めながらゆったりと歩を進めると、玄関の前にもう一つ門が。お屋敷という言葉がぴったりな、上品な空間です。

部屋の間取りはこちら。中庭をぐるりと囲むように、大小さまざまな部屋があります。

職人のこだわりがあちらこちらに

玄関を入ると、出迎えてくれるのが中庭に面した丸い窓。大きく光を取り込んで、来訪者を明るくもてなします。

2階につながる和室には、時代を感じさせる階段箪笥が。圧倒的な存在感に、思わず見とれてしまいます。時代物ながらもきちんと扉は開き、現役で使用できます。

2階に上がると広々とした和室が二部屋。タイムスリップしたかのような、趣のある空間です。

欄間にも美しい彫刻がほどこされていて、見る者を飽きさせません。

中でも、こだわりが詰まっているのが茶室。床の間には木の形をそのまま活かした柱が。

上に目をやると、趣向を凝らした木組みの天井が広がっています。なんでも、この美しさに惚れ込んで「ここだけ持って帰りたい」と希望した建築家もいたそう。

キッチンは広々としています。直近でこの物件を借りていた方が入居中に付け替え、残していかれたものだそうです。

キッチンの隣室にある薪ストーブも、その方が数年前に設置してそのまま残していかれたそう。

こちらの硝子戸の部屋は、かつては電話室だったそうです。廊下の奥にはお手伝いさんのための部屋も。

所有者さんによると、この家を建てたのは明治期に銀行業で財を成した事業家とのこと。建築に際しては予算を特に決めず、職人のやりたいように任せたのだそう。職人のこだわりが随所に見られる、気品にあふれたお家です。

また、家の東側には広い庭があります。日当たりがいいので、ちょっとした畑や洗濯物干し場に最適。となりの家まで距離があり、バーベキューも十分に出来そうです。

どう使う?リノベーションは?

住宅街の中にたたずむ、隠れ家的なこちらの物件。所有者さんは、「若ければ自分で古民家カフェかパン屋さんを開きたかったのですが・・・」と仰っていました。
築100年ということもあり、修繕・改修が必要とのこと。家の情緒をそのままに、どのようにリノベーションするか・・・。古民家に興味のある方にとっては、夢が膨らむ物件です。所有者さんに伺うと、近隣に迷惑がかからないのであれば自由に手を入れてもらってよいとのこと。
なお、車を停めるスペースは3台分ほど。隣接する倉庫を撤去すれば、さらに駐車台数が増やせるとのことでした。

物件の北側には、夏涼しくて冬暖かい横穴式の保存庫があります。

この保存庫は隣の家に住む所有者さんの土地にありますが、使用可能です。
もしもレストランを開くのであれば、たとえばワインセラーとして使えるかも、と所有者さんが仰っていました。

内見したい!まずは利用者登録を

物件に興味がある!中を見てみたい!という方は、まずは空き家バンクへの利用者登録をお願いします。利用者登録についてはこちら(やない暮らしSITE)をご覧ください。

また、空き家バンク登録物件を購入された際の補助金もあります。詳しくは各リンクをご覧ください(補助要件あり)。
 ●子育て世代空き家購入補助金
 ●空き家改修費補助金
 ●空き家残存家財等処分費補助金
山口県柳井市の空き家バンクには、計37件(2024年5月21日現在)の物件が登録されています。その他の物件が気になる方は、移住定住専用サイト「やない暮らしSITE」でチェックしてみてくださいね。


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今回の物件が気になる方や移住に興味のある方は、下記の相談窓口までお気軽にご連絡ください。次回の田舎暮らしの家紹介も、ぜひお楽しみに!

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