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培った経営力を新規就農者に還元したい。持続的に稼げる農業に挑戦する土網さん~お試し農業体験記(2)

「移住定住コンシェルジュ(柳井市)」サポーターの垂井です。
この記事では、山口県柳井市の伊陸(いかち)地区で農業をされている土網さんをご紹介します。
今回はとうもろこしの植え付けを体験したので、その様子もレポートします。
農業に興味のある人は、実際にお試し移住で柳井に来た際に体験できるかもしれません!

新しい挑戦の場に選んだ伊陸

伊陸(いかち)地区は、柳井市の北部に位置し、氷室岳(ひむろだけ)の麓に広がる自然豊かな田園地帯です。
連なる山々と、どこまでも広がる田園風景は圧巻です。

今回お話を伺ったのは、農薬管理や施肥技術などの資格を持つ土網さん。
いちご農家として、また地域の農家さんへの指導士として、幅広く活躍されてきました。
その中で、今まで培ってきた技術力や経営力を活かして、新規就農者の育成に力を入れたいとの思いが芽生えた土網さん。
新しい挑戦のための土地を探す中で、日当たり、水はけの良い伊陸の土地が気に入り、無事農地購入に至ったそう。
現在はとうもろこしとスイカを育てながら、今後の新しい挑戦に向けて着実に準備を進めているとのことです。

お話を伺った土網さん。うしろに見えるのは、美しく整えられたスイカ畑

新規就農者を育てたい

若い農業従事者が減ってきていることに課題感を持つ土網さん。
来年には会社を立ち上げて、「みんなで作り上げるスマート農業」に挑戦するそうです。
農業を1からスタートし、生計を立てていくことが難しい時代に、みんなが入りやすい農業のシステムをつくり、新規就農者を増やしたいと語ります。
そのために、今まで土網さんが培ってきた農業技術や、農薬管理指導士・施肥技術マイスターとしての知識を組み合わせ、マーケティングや経営のノウハウを含めた農業教育に力を入れるとのこと。
来年からは最新機器を導入したハウス栽培も始めるそうです。

「もう争う時代じゃない。面白い、儲かる、持続可能な農業を目指しています。実際にサラリーマンより稼げる農業を行うことで、若い人にも興味をもってもらいたいですね」と力を込める土網さん。

「農業をやってみたいけど、生計をたてられるか不安」。
「まずは少しずつ始めて、将来的には自立したい」。
そういった方々にとって、土網さんの挑戦はとても魅力的なのではないでしょうか。
農業未経験者でも参加可能な場をつくることも考えているとのことだったので、農業に少しでも興味のある方はお試し暮らしの際に体験してみてはいかがでしょうか。
※季節などによって体験できない場合もあります。

柳井全体の活性化のため、海外も視野に

「栽培したいちごを輸出して、柳井ブランドができたら面白いですよね」と語る土網さん。
いちごは海外でとても人気のあるフルーツ。
高速道路のインターチェンジから近く、利便性に優れている伊陸地区に、いちごがきっかけで来てくれる海外観光客が増えたらいいな、と未来のビジョンを教えてくれました。
自分のことだけではなく、柳井の農業のこと、そして地域の活性化のことなど幅広い視点で新たな取り組みを進めていらっしゃいます。
今後も土網さんの挑戦を追っていきたいです。

土網さんが栽培していたいちご

とうもろこしの植え付け体験

最後に、とうもろこしの苗の植え付けを体験しました。
土網さんに教えてもらいながら、根がしっかり張った苗をマルチの穴の開いた部分に土を掘って植えました。

一面に広がる青空の下、伊陸の風に吹かれながら行う作業はとても気持ちが良かったです

スーパーに並ぶとうもろこししか見たことがなかったので、
この小さい苗が食べられる大きさまで成長するなんて不思議だなと思いながら、大きく育ちますようにと気持ちを込めて植え付けをしました。
これからますます新しい取り組みを進めていくという土網さんのエネルギーに、心を動かされた時間となりました。

少しでも興味がある人は、ぜひお試し移住で農業を体験してみませんか?

とうもろこしの苗を運ぶ土網さん

本記事は、2024年6月時点の情報になります。柳井市への移住定住に興味のある方は、下記のお試し移住相談窓口までお気軽にご連絡ください。