見出し画像

自然体で移住、「うまくはまった」。いきがいを見つけた田中さん~それぞれのUJIターンストーリー(1)

「移住定住コンシェルジュ(柳井市)」の武田です。
先輩移住者さんに体験談を語っていただく「それぞれの移住ストーリー」シリーズ。第1回は、神奈川県からのIターン移住者・田中菊雄さんにお話を伺いました。

移住、そして新しい仕事

千葉県で生まれ育った田中さん。ずっと首都圏で生活・仕事をされていました。2014年、定年退職を機に奥様のご実家のある柳井市へ移住。しばらくはゆっくり過ごしていたそうですが、「何か仕事をしたい」と思い、シルバー人材センターに登録。そこで出会ったのが「金魚ちょうちん製作体験講師」の仕事でした。
以前からそういうお仕事をされていたのですか?と聞くと、「いいえ、全く。向こう(首都圏)ではホテルや保険代理店業務をしていました」と田中さん。「でも、金魚ちょうちんの工房見学や研修を通して仕事に慣れていきました。仕事が自分に『うまくはまった』という感じです」。
現在田中さんは観光施設「やない西蔵」の館長として、金魚ちょうちん製作体験講師もしながら、経理や施設管理もしているそうです。

金魚ちょうちんや柳井縞の製作体験、染色体験ができる「やない西蔵」

田中さんが仕事をする上で大切にしているのが、「来てくださった方に喜んで帰ってもらうこと」。その心意気は、私(武田)が製作体験をした際にもよく伝わってきました。田中さんの穏やかで丁寧な話しぶりに緊張がほぐれ、楽しい時間を過ごせたのでした。

※金魚ちょうちん製作体験の様子はこちらの記事で紹介しています。

金魚ちょうちんの細かい柄も丁寧に教えてくださいました

来てくださった方に喜んでもらおうと、いろいろな工夫をしている田中さん。「お客様に食べる場所を聞かれることが多いので」と、近くのごはん屋さんをまとめたチラシを手作りしたそう。お客様の笑顔を想う田中さんのひと工夫です。

移住のリアル~よかったこと、残念だったこと

奥様のふるさととはいえ、当初は誰も知らないところに行くことにちょっと不安を感じていたそう。でも、地域を知ろうとめぐり歩いたり、いろいろな人と関わったりして、生活に自然と慣れていったそうです。田中さん曰く、「よく田舎は近所づきあいが大変と聞くけれど、私の場合は特にそう感じることもなく、心地よく暮らせています」とのことでした。

柳井のよさは?移住してよかったことは?と聞くと、「空気がいいことですね。私の場合ですが、花粉症もおさまった気がします」と田中さん。また、都会ではバスと電車で1時間かけて通勤していたそうで、「朝7時半に家を出て、夜10時に帰宅する毎日だった」とのこと。「こちら(柳井)に来てからストレスが減りました」と仰っていました。

では、移住して残念だったこと、困ったこともあったのでしょうか?田中さんに聞いてみると、「お店が少ない」「出かけるのに車が必要」とのことでした。「都会では駅から歩くのに、お店が立ち並んでいますし。初めのころはネオンが恋しかったです。でも、1年で慣れました」と笑う田中さん。
勤務している「やない西蔵」には、関東からのお客様も時々いらっしゃるそうで、「その時は懐かしく話に花が咲きます」と仰っていました。

移住検討中の方へ、アドバイス

最後に、移住を考えている人に何かアドバイスはありますか?と聞いてみました。
少し考えてから、田中さんの答えは「趣味を探しておくこと」。
「都会に比べると、田舎は行くところが少ない。だから、自分で楽しめることや、趣味を見つけておくと、田舎でも自分らしく、楽しく生活できると思います」とのことでした。
インタビュー中、終始穏やかにお話されていた田中さん。お人柄がにじみ出るような笑顔と優しい語り口は、金魚ちょうちん製作体験に来られたたくさんのお客様の心に残っているに違いありません。

お話を伺った方:金魚ちょうちん製作体験講師 田中菊雄さん(Iターン移住)

【やない西蔵】
住所:柳井市柳井3700-8
電話・FAX番号:0820-23-2490
開館時間:9時~17時(毎週火曜日定休)
HP:https://www.sjc.ne.jp/yanai/nisigura.html

【金魚ちょうちん製作体験】
所要時間:約30分(目や胴体等に柄を入れ、ヒレや尻尾を付けます)
料金:(中)900円 (小)800円
受付時間:9時~16時


本記事は、2024年4月の取材時の情報になります。移住のご相談などは下記窓口までお気軽にどうぞ。




この記事が参加している募集

#この経験に学べ

54,579件

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!