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梅もぎ体験を通じて伝統の梅干し作りを子どもたちに伝えたい ~子どもを育む場所(2)

「移住定住コンシェルジュ(柳井市)」サポーターの岡崎です。
山口県柳井市伊陸(いかち)地区の集落支援員をしています。
今回は、伊陸小学校の児童が行った梅もぎ体験の様子をご紹介します。

昔ながらの梅干しを子どもたちに伝えるために

2024(令和6)年6月13日(木)に、『農事組合法人 伊陸美味(いかちうま)』の協力の下、伊陸小学校の児童が梅もぎ体験を行いました。
『伊陸美味』は約180本の梅の木を管理し、毎年700㎏から800㎏の梅干しを作っています。
『梅の里』と呼ばれ、先人が始めた梅干し作りを大切に守りながら、情熱を持って梅仕事に取り組んでおられます。
「特産品の伊陸米(いかちまい)と相性抜群の昔ながらの梅干しを、伊陸の子どもたちにもっと知ってもらいたい」という『伊陸美味』の皆さんの強い思いが、今回の体験に繋がりました。

大はしゃぎの梅もぎ体験

梅もぎ体験当日。子どもたちはバスを降りるとすぐ、「いいにおい!」と口々に。子どもたちの五感は素晴らしいですね。
梅園につくと「梅のにおいがする!」と大はしゃぎ。子ども達の感性に感心させられっぱなしでした。

そして、実際に梅もぎ体験スタート!
低い位置に鈴なりになった梅に大歓声をあげ、子どもたちは夢中で梅をとります。

高い位置の梅は『伊陸美味』特製のひっかけ棒を使います。棒は順番待ちするほど大人気。みんなで協力して声をかけあいながら、器用にひっかけ棒を使って梅をとる子どもたち、さすがです。

梅づくりに興味津々のこどもたち

梅もぎ体験の後は、工房で梅づくりについてお話をお聞きしました。子どもたちの目は真剣です。

お話を聞きながら、子どもたちの間から「梅干し大好き!」という声がたくさんあがりました。

実際に自分たちがもいだ梅が様々な工程を経て、梅干しになるのを知ることができるのはとても貴重な経験です。
梅を収穫したり、加工してくれる人に思いを馳せる貴重な機会になったのではないでしょうか。

最後に、樽いっぱいの梅干しを見せてもらいました。子どもたちは思わずすっぱそうな顔に。

子どもたちに伝わる地域の方々の思い

今年の梅はどこも不作です。『伊陸美味』の方は、「こんなに少ないのは今までで初めてじゃね」と言われました。そんな中でも、子どもたちが梅もぎの体験がしっかりとできるように、採りやすく、実をたくさんつけた場所を用意しておられました。また、子どもたちが歩いて移動する山道は、近所の方が木や草をきれいに刈ってくださっていました。「子どもたちは何時ごろ来るんかね?」と尋ねてくる近所の方もおられました。
子どもたちは数日前からこの日を楽しみに待っていましたが、迎える地域の方々の思いも伝わってきて、とても胸が熱くなりました。
今年は梅が不作ということでしたが、そんな中で貴重な梅をもぐ、という体験もまた、食べ物のありがたさを実感できる良い機会になったことでしょう。

梅もぎ体験から数日後、子どもたちから素敵なメッセージが届きました。

柳井市は海もあり山もあり、自然にとても恵まれた地域です。
そんな豊かな環境を活かすため、地域の方が子どもたちのために様々な体験プログラムを実施し、豊かな成長をサポートしています。
自然に触れながら育つ子どもはきっと感性豊かに育つことでしょう。
家をとびだして山や海に行って遊びたくなる、そんな元気いっぱいで感性が鋭い子どもを育てるには、柳井はぴったりの場所かもしれません。
地方での子育てを考えている方。
ぜひ一度、柳井市に来てみませんか?


本記事は、2024年6月時点の情報になります。
柳井市への移住定住に興味のある方は、下記のお試し移住相談窓口までお気軽にご連絡ください。