見出し画像

自然の中で思いっきり遊ぶ!「里山探検隊」~子どもを育む場所(3)

「移住定住コンシェルジュ(柳井市)」サポーターの垂井です。
今回は、自然豊かな柳井市日積(ひづみ)で、毎年夏に行われる、小学生向けの宿泊体験学習「里山探検隊」について紹介します。
ボランティアスタッフとして実際に参加して感じたことをレポートします!

里山探検隊とは

里山探検隊の開催は、今年で19回目となります。
このイベントは、主催者でもあるボランティア団体Seeds(シーズ)の皆さんが子ども時分にしていた遊びを復活し、今の子どもたちにも体験してほしいという思いから始まった、ユニークな活動です。自然相手の遊びの面白さや楽しさを味わってほしいというのが、この企画の原点です。
ということで、竹から釣りざおを作ったり、魚釣りやそうめん流しをしたりと、ひたすら遊びのプログラムばかりが目白押し。
実際参加してみて、2日間、川遊びをしたり、野山をかけまわったりする中で、自然を身近に感じて心の変化を楽しむ。そんなイベントでした。

今年の参加者は小学生24名。そしてなんとボランティアスタッフは60名以上も!今年のスタッフの人数は過去19年の中でもかなり多い方とのことで、過疎化が進む中でこれだけ人が集まるのはすごい!

まずは1日目。
集合時間になると、子どもたちは緊張した面持ちでやってきました。
最初に都市農村交流施設「ふれあいどころ437」で入隊式をした後、「お山の学校」へ移動します。(「お山の学校」についてはこちらの記事で触れています。)
まず取りかかったのは、そうめん竹器と箸、釣ざお作り。
2日目のそうめん流しや魚釣り体験で使うアイテムを、竹から自分で作っていきます。ボランティアスタッフに教わりながら、のこぎり、鉈(なた)、やすりなどを使って一生懸命作る子どもたち。

学生スタッフのお兄さんとすっかり仲良くなっていました

夕食はバイキングです。地元日積の食生活改善推進協議会の方々が、栄養満点の食事を用意してくれました。
「食べたくないものはとらなくていい。食べたいものだけ自由にとればいい」というとても素敵な挨拶で夕食スタート!

地元の食材をふんだんに使ったおかずが何品も!

夕食後はお楽しみの夜のイベント。
まずは、お山の学校に建設中のツリーハウスに飾るモニュメントを作りました。木の板に自由に絵を書いていくのですが、お花の絵や好きなアニメの絵など、一人一人全く違うデザインで見ていて面白かったです。

ボランティアスタッフと楽しく話しながら作っていきます

お次は肝試し。
灯篭を持って山を歩き、ミッションクリアを目指しますが・・・夜の暗闇に次々と響き渡る悲鳴!お化け(?)も出たらしく、なかなかの怖さだったようです。最後は明るく、打ち上げ花火で締め。規模の大きさにびっくりでした。

そして2日目。
まずは前日に作った釣ざおを持って、近くの川で魚釣り大会です。
えさをつけ、魚のいるポイントを探して釣りスタート。
4~5センチの稚魚が多かったのですが、中には10センチ以上の大物を釣り上げた子もいました。

釣りを楽しんだあとは、川遊びもしました。
真夏の暑さの中、全身から水を浴びて大はしゃぎの子どもたち。岩の隙間にいるカニやエビを見つけて大喜びです。

最後は、お楽しみのそうめん流し。
前日に作った竹器と箸を持って、流れてくるそうめんをキャッチ。特製のたれにつけていただきます。暑い身体に冷たいそうめんが染みわたりました。

上手にキャッチ!

除隊式では、魚釣り大会の表彰が行われ、釣れた魚の数や大きさなど、部門ごとに記念の手づくりメダルが授与されました。
あっという間で盛りだくさんの2日間でした。

子どもと大人が学びあえる場

2日間、ボランティアスタッフとして参加してみて、普段の安全な領域からちょっぴり足を踏み出して自然の不思議さや神秘さ、豊かさを全身で体感している子どもたちの姿にとても心を動かされました。
「あ、カエルだ!」「エビだ!」と言って怖がる様子もなく捕まえる子どもたち。
新しいものに対する好奇心や、自然を全身で感じ、受け止める無防備さと強さに学ぶことが多くありました。子どもを「学ばせる」イベントであるだけでなく、目の前に広がる自然から、すぐに「遊び」をつくりだして打ち解けあう子どもたちの姿に、大人が感化されているようにも思いました。
豊かな自然の中、子どもも大人も楽しみながら学びあえる環境がここにあると感じました。

未来のため、子どものため

特に印象に残ったのはボランティアスタッフの多さと、参加しているスタッフがみんなとても楽しそうだったことです。
スタッフは、中学生、高校生、大学生を含め、20代~80代まで性別も年代もばらばら。それぞれ生きてきた時代や人生の奥行きも違う人たちが1つのイベントを作り上げること。
その意味を考えさせられました。

学生スタッフの皆さん

イベントに参加した理由を、何人かのスタッフに質問してみました。
ある高校生スタッフは、「学校教育を受ける中で、ルールの中で子どもたちを最大限遊ばせるにはどうしたらいいのか、ということに興味があって参加しました。2日間、子どもたちの新鮮なアイディアに驚かされっぱなしでした」と話してくれました。
また、昔からこのイベントに関わっているスタッフからは、「昔僕たちが体験してきたように、今の子どもたちにも自然でのびのび遊ぶ楽しさを知ってほしい」という熱い思いを聞くことができました。
話を聞く中で感じたことは、みんなのこのイベントに対する共通の思いは、「子どものため」であるということ。
利益ではなく、「誰かのためを思ってやる」。だから、楽しい。
その純粋に楽しむ気持ちが伝染して、子どもたちの心に残るのだろうと思いました。
どんな地域、どんな未来をつくっていきたいか、それを考える先には必ず「子ども」の存在が浮かび上がります。
人口減少が顕著な地方だからこそ、そういった未来への切実な祈りが地域活動に宿るのだと感じました。
未来の希望である子どものためを思って、様々な年代の人が集まるこのイベントに、未来への手ごたえを感じました。

素敵な夏の思い出になりました

柳井市には、豊かな自然に囲まれた田舎ならではの体験や、地域の人と一緒に子どもを育む環境があります。興味のある方、まずはおためし移住に来てみませんか? 実際に訪れたからこそ感じたり、出会えたりするものがきっとあるはず。
まずはご相談、お待ちしています。


この記事は2024年7月時点の情報になります。柳井市への移住定住に興味のある方は、下記のお試し移住相談窓口までお気軽にご連絡ください。