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お米の収穫祭~稲刈り体験に6品種の食べ比べも!

「移住定住コンシェルジュ(柳井市)」サポーターの垂井です。
田舎暮らし体験~田舎で○○してみよう!シリーズの第5弾。
今回は、柳井市日積(ひづみ)地区のお米農家・森本さんが企画&開催したお米の収穫祭の様子をレポートします。

お米を作る楽しさに触れてほしい

気持ちのいい風が吹く秋晴れのもと開催された収穫祭。
「多くの人に実際に田んぼに来ていただき、収穫体験をしてもらうことで米作りを身近に感じつつ、楽しんでもらいたい」という森本さんの熱い想いが、今回のイベント開催につながりました。

森本さんがお米づくりを行う日積地区では、耕作放棄地が増えたり、高齢化が進み農家さんが引退したりする中で、田畑が荒れていっている状況があります。
そんな中、森本さんは「故郷である日積の景色を存続させたい」という想いで農家に転身し、広島から柳井市にUターンされました。

森本さんの田んぼと日積の風景

今後の田畑の状況を心配する森本さんは、その状況をただ嘆くだけでなく、新しくて面白い取り組みをたくさん行っています。その一つが今回の収穫祭です。
「まずは農業の楽しさを知ってほしい。その中で日積のことを好きになってくれたら嬉しい」と森本さん。
「お米農家はもちろん大変なことも多いけど、僕はやっていてすごく楽しいんですよ。育てたお米をみんなで囲んで食べることで、お米を育てる楽しさが伝わればいいですね」と笑顔で話してくださいました。
地域の未来を想い、たくさんの人が関わって楽しめる方法を考える森本さんの熱い想いが伝わってきました。

お米農家・森本さん。インタビュー記事はこちらの記事でご覧いただけます。

コンバインに乗って稲刈り体験

そして、いよいよ収穫祭のスタートです!
当日、会場は3つに分かれていました。
一つ目の会場は稲刈り体験。コンバインに一人ずつ乗って、たわわに実った稲を刈っていきます。

森本さんが丁寧に操縦方法を教えてくれるので安心です

もしかしたら手作業での稲刈りを体験した方もいらっしゃるかもしれませんが、コンバインでの稲刈りはめったにできない貴重な経験!
仕事の大事な相棒であるコンバインに乗せてくださる森本さんの心の広さにびっくりです。
体験者に感想を聞くと、「めちゃくちゃ緊張したけど運転するのが楽しかった!」と興奮気味に話してくれました。

一人でコンバインを操縦し、稲を綺麗に刈る参加者

二つ目の会場は、タイムアタック競争。
トラクターに乗って、田んぼを一周する時間を図ります。
早ければ勝ち!というものではなく、一周する時間が2分30秒に近い人が勝ち!という面白い企画。準優勝には3キロ、優勝者にはなんと5キロのお米がプレゼントされるとのこと!
こちらも運転してみると、吹き抜ける秋風がとても気持ちがよく、最高の走り心地でした。

みんなで楽しむ6品種のお米食べ比べ

三つ目の会場は、お米の食べ比べ。
なんと森本さんは6品種のお米を用意してくださっていました。

釜でご飯を炊き、炊き立てのお米をみんなで食べ比べていきます。

みんなで協力してご飯を炊いていきます

最初は、粒がつやつやしていてとても綺麗な「ひとめぼれ」という品種をいただきました。程よい甘さで、サッパリとした口あたり。とってもおいしいです。
続いて炊きあがったのは、「にじのきらめき」という品種。こちらは粒が大きくふっくらした炊きあがり。ほどよい甘みと弾力があり、お米だけで食べ応えが抜群!こちらもほんとうにおいしい!

おいしいお米に満面の笑みがこぼれる参加者

参加者の方がなんと漬物も用意してくださっていて、食べ始めるともう止まりません。「お米のおかわりもあるよ~」との声に真っ先に飛びついてしまいました。

お米をおいしそうにほおばる小学生に話を聞いてみると「僕は将来はお米農家になりたいんだ」とのこと!なんと!地域の未来の希望ですね。

日積の景色とお米の風味が原体験として身体に残る

秋晴れの空のもと、田園風景があたり一面に広がる日積地区。
こんな素敵な景色に囲まれて、みんなでお米をほおばることのできる幸せをかみしめた一日でした。
この風景とお米の風味が、参加された皆さんの記憶の片隅に残り続けるのではないでしょうか。
子どもたちは今後、育った地を離れ、それぞれの場所でさまざまな体験をすることになるかもしれません。
でも森本さんが「故郷の景色を存続させたい」という想いで農家に転身したように、この子どもたちも収穫祭の記憶と日積の景色が原体験として残り、いつか故郷に戻ってくる子も出てくるかもしれません。
そんな未来の種を育てるために、自分が毎日毎日力を込めて育ててきた田んぼの一部を開放し、みんなの体験のために場所を提供する森本さん。
自分の土地だからと囲い込むのではなく、日積というこの場所を大事に想う気持ちが伝わってきました。
そんな熱い想いが地域の人たちや子どもたちに伝わり、次の世代につながれていくのだろうと思いました。

「楽しさ」を伝える工夫が盛りだくさんだった今回のイベント。収穫祭は今年が初めての試みだったそう。森本さんは、「来年以降も引き続きイベントとして続けていきたい」とおっしゃっていました。来年の秋、柳井市日積地区の素敵なイベントにぜひ参加されてみませんか?


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