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いくつになっても挑戦は続く。微生物の力に魅了された高井さん~地域の元気人(5)

「移住定住コンシェルジュ(柳井市)」サポーターの垂井です。
シリーズ「地域の元気人(げんきびと)」では、「自分たちの手でふるさとをもりあげよう!」と活動する地域の方を紹介していきます。
今回は、定年退職後に起業し、麹づくりと味噌づくりに励む高井さんにインタビューしました。

定年後も新しいことにチャレンジしたい

高井さんは、65歳まで会社に勤めていました。
定年退職後、今までとは違う新しいことに挑戦したいとの思いから、起業の相談をしたそうです。その中で、地域のために貢献したい、地元の食材を使って利益をあげ雇用を生み出したいという思いが芽生えた高井さん。
そこで注目したのが地元・日積(ひづみ)地区のお米でした。お米を活用できる麹(こうじ)づくりに興味をもち、試行錯誤の末、ついに「日積市原サンワーク」を立ち上げました。

高井さんが着目した麹(糀)とは、「飲む点滴」と呼ばれるほどよく知られている甘酒の原料。腸内環境を整えたり、血行と代謝を促進したり、抗酸化作用があるなど、日々の健康維持には欠かせない存在なのです。
日積市原サンワークでは、家庭でも麹を気軽に取り入れられるようにと、料理に使う調味料(醤油麹、塩麹)なども開発してきました。
麹は醤油、味噌、みりん、日本酒など作る時にも欠かせない、とても身体にいい食べ物。麹の発酵パワーは偉大ですね!

いざ味噌づくり体験

そんな麹づくりをさらに進化させて取り組むのが「味噌づくり」です。
体験も可能で、高井さんの米麹を使って十五夜味噌を作ることができます。
今回は、そんな味噌づくりを体験させていただきました。

材料は、生麹と塩と大豆のみ。
まず、生麴と塩をよく混ぜます。
そして、大豆をしっかりつぶし、生麹・塩と混ぜます。
最後に、密閉できる容器に空気が入らないように詰めて、直射日光をさけた場所で15日ほど保存すれば完成です!

後日、15日間熟成させた味噌で、味噌汁を作ってみました。
麹の甘い香りがしてやさしい味に仕上がっており、とてもおいしかったです。

ちなみに、お味噌汁に入っているオクラは、お試し住宅「せとのすみか」の前の家庭菜園スペースで収穫したもの。オクラ以外にもトマトやきゅうり、ズッキーニなどの夏野菜を栽培しています。時期にもよりますが、お試し住宅を利用された方は収穫体験もできますよ!

菌ちゃん農法のとりこに

味噌は目に見えない微生物の力を借りて発酵させて完成します。
現在、同じく微生物の力で野菜を栽培する「菌ちゃん農法」にも高井さんは夢中です。
農薬・肥料不使用で、微生物の力で野菜を育てる農法の1つだそうです。
畑を見学させていただくと、立派な夏野菜が育っており、インゲン、トマト、かぼちゃ、うりなどが豊作でした。
「今後は、菌ちゃん農法を多くの人に伝えるために活動したい」と目をキラキラさせて話してくださいました。

高井さんの畑。たくさんの種類の野菜が元気いっぱいに育っていました

そして、高井さんの積極的なPRが実を結び、なんと9月には柳井市の隣町・周防大島町に菌ちゃん先生が来島して講演されるのだとか。
チャレンジ精神が好奇心を呼びおこし、次々に新しい出会いを獲得して楽しみながら地域貢献を続ける高井さん。

目に見えない微生物の力を日々観察すること。発酵するまでただ待つこと。
すばやく成果がわかるような効率的な方法だけを追い求めるのではなく、時間をかけて目の前のいのちに丁寧に向きあってきた高井さん。その魅力が多くの人に伝わっていき、素敵な出会いが広がっていっているのだろうなと思いました。
これからさらにどんな挑戦がつづくのか、とても気になります!

高井さんの熱いお話を聞きながら味噌づくり体験をしてみませんか?柳井へのおためし移住、お待ちしています!

お話を伺った高井さん

この記事は2024年7月時点の情報になります。柳井市への移住定住、おためし移住に興味のある方は、下記のおためし移住相談窓口までお気軽にご連絡ください。

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