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美味しいものがたくさんの瀬戸内の離島に訪れて、泊ってほしい。そんな想いで民宿を始めた宮本さん~それぞれのUJIターンストーリー(2)

「移住定住コンシェルジュ(柳井市)」の川邊です。
この記事では、瀬戸内の離島・平郡島(へいぐんとう)で民宿「夕凪(ゆうなぎ)」を営む、宮本佐代子さんをご紹介します。

非日常の離島生活を味わえる民宿「夕凪」。

民宿「夕凪」のある平郡島は、山口県柳井市の「柳井港」からフェリーで約1時間の離島。「夕凪」の最寄りの港である「平郡東港」までは1時間40分で到着します。人口約230人、島外からは釣り人や山歩きの人も訪れますが、普段は昔ながらの静かで穏やかな時が流れる離島です。
そんな島に、2020年にオープンした民宿「夕凪」。もともと平郡島出身だったオーナー・佐代子さんは、一度は仕事の関係で首都圏に行ったりもしましたが、35歳のときに平郡島からも近い山口県光市に「Jターン」。仕事や子育てをしたのち、定年を機に島に戻って、夫の忠弘さんと民宿をオープンしました。

夕凪はお料理が美味しいことでも評判で、お昼時には島の多くの人が日替わり定食を食べに来ていました。インタビューした日の日替わり定食は、「はまちのお刺身定食」。

日替わり定食。この内容でなんと850円!

釣りで有名な平郡島ならではの新鮮なお刺身はもちろん、お野菜もとってもおいしい!聞けば、佐代子さんのお母さま(取材当時:85歳)が現役で畑をやっておられて、お野菜の多くはその畑でできたものだとか。
佐代子さんは主にお料理担当、忠弘さんが洗い物や民宿の掃除・洗濯などを担当しているそうで、佐代子さんご夫婦とご両親、皆さんの温かいおもてなしを感じられる民宿です。

ふるさとの島で民宿を始めるまで。

佐代子さんは、もともと保育園の給食調理のお仕事を長年していたほど、お料理が大好き。その経験を活かして、民宿をやろうと島に戻ってきたそうです。
島に発着するフェリーの港(平郡東港)から徒歩3分と近く、夏祭りや秋祭りの行われる神社の鳥居の真横という、観光にも便利なこの場所。

民宿から神社に向かう道を、朝のんびりと散歩してみたくなります。

もともとは忠弘さんのおばあ様が住んでいて、佐代子さんたちが戻ってくるまで、40年ほどずっと空き家だったそう。その家を、ほぼ屋根や柱くらいしか残さないほどの全面リノベーションをしたそうです。

全面リノベーションで、室内は築年数を感じさせないほど、どこも新しくてキレイ。

これからの平郡島と民宿「夕凪」。

今の佐代子さんの目標は、「ひとまず10年間続けること」。
よりたくさんの方に、平郡島のことを知って、訪れて、泊ってほしいとのことです。

ゆったりした時間を過ごすのにはとても素敵な平郡島。
一方で、高齢化と人口減少が進み、島内のお店がなくなったり、診療所の診療時間が短くなったりするなど、住んでいる方にとっては、これからも変わらず平郡島に住み続けるうえでの不安が大きいのも事実です。
そんな中、昨年小学校が再開校。子どもも大人も一緒の、島をあげての運動会も再開されるなど、明るい兆しも出ている平郡島。
まずはそんな平郡島を訪れ、宮本さんのおいしいお料理と気さくなおもてなし、そして平郡島の素晴らしい風景と昔から変わらない島の営みを、ぜひ感じていただければと思います。

お話を伺った方:民宿「夕凪」オーナー 宮本さん

名称:民宿「夕凪」
住所:山口県柳井市平郡2139-1(平郡東地区)
URL:https://heigun.jp/shop/yunagi/
連絡先: 080-6306-4578
宿泊人数:最大6名(2部屋)
宿泊費:
 1泊2食  1名様 9,000円
 朝食なし 1名様 8,000円
 素泊まり 1名様 5,000円
昼食:日替わり定食 850円


本記事は、2024年5月の取材時の情報になります。詳しくは上記の連絡先に直接ご連絡いただくか、市外・遠方の方は下記のお試し移住相談窓口からご相談ください。