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おためし移住体験記(4)「食べるものをつくる、つくる人に会いに行く」移住体験お膳立てツアーレポート~後編

「移住定住コンシェルジュ(柳井市)」サポーターの垂井です。
お試し移住ツアーレポートの後編です!
2日目(前編リンク)は魚釣りにお寿司づくり、味噌づくり、家庭菜園見学と盛りだくさんのスケジュールでした。

コンバインに乗って稲刈り体験

最終日はお楽しみの稲刈り体験!Mさんもとても楽しみにされていたとのこと。今回は日積(ひづみ)地区のお米農家・森本さんの田んぼで体験をさせていただきました。(森本さんの紹介記事はこちら
田んぼに到着すると、森本さんだけでなく地域の方々も集まっていて、私たちを歓迎してくれました。

挨拶をして、さっそく稲刈り体験スタート!コンバインを操縦し、稲を刈っていきます。

初めてのコンバイン運転で、最初はMさんも心配そうでしたが、森本さんが丁寧に操縦方法を教えてくれました。最初はゆっくり、金色に実った稲を刈ります。徐々にコツをつかんだMさんは、しばらくすると一人でコンバインを操縦できていました。

体験後に感想をうかがうと、「緊張しました!足と手をそれぞれ別々に動かすことが難しくて大変だったけど、すごく貴重な経験で楽しかったです」とMさん。
実際森本さんが丹精込めて育てた稲を刈る作業はとても緊張しますね。それでも体験後の田んぼを見てみると、まっすぐきれいに刈れていて感動しました。

お米づくりの工程を知る

稲刈り体験の後は、脱穀作業を見学させていただきました。
脱穀とは、稲穂についた籾(もみ)を落とす作業のこと。コンバインで刈っているので、脱穀も同時に行えます。
コンバインに付属する長い筒の中から籾だけをトラクターに移していきます。

その後、乾燥機のある作業場に移動。
稲刈りをするときは、穂の水分が20%程度であることが一つの目安になりますが、それを乾燥機で15%以下になるまで乾燥させます。大体1時間で、1%の水分が抜けるそうです。
なかなかの長時間、乾燥機を動かす必要があるのですね。

このあと、籾すり機でもみ殻を取り除くと、お米の粒があらわれます。
これが玄米です!

籾すり後の玄米を手に、森本さんの説明に耳を傾けます

釜で炊いたお米をいただきます

そして最後は、お米の試食!
脱穀作業を見学している間、地域の皆さんが釜を準備し、火を焚き、米を炊いてくださっていました。なんと豪華!とてもありがたいです。

薪をくべ、釜でお米を炊き上げます

炊き上がったら、試食タイム。
森本さんが時間をかけて大切に育てたお米をみんなでありがたくいただきます。地域の皆さんがきゅうりや大根の漬物、梅干しなども用意してくださいました。

今回いただいたお米は、粒が大きめのミルキークイーンという品種。
口に入れると、びっくりするほどおいしい!炊き立てのお米はふっくらしていてとてもみずみずしく、甘みもあって、ごはんだけでもモリモリ食べられます。おこげも絶品でした!
木陰で心地よい風を感じながら、みんなでワイワイおしゃべりしながらお米を食べるという、なんとも幸せな時間を過ごしました。個人でお米農家として生きていくことの厳しい現状や、やりがいや喜びについて、たくさん教えていただきました。

そんな話を聞いて、Mさんは「お米のおいしさだけでなく、もっと多くの人にこの大変さを知っていただきたいですね。お米の値段はもっと高くていいのだと考えが変わりました」と感銘を受けた様子。実際に収穫を体験し、農家さんのお話を聞くことで、農業の大変さややりがいを少しでも実感していただけたのではと思います。

農業を営む人の言葉の重み

お試し移住ツアーはこれにて終了。
最後にお二人に感想をうかがうと、とても生き生きした表情で答えていただきました。
「都会で生活していると、農業を生業にしている人と関わる機会がありません。こっちにきて、最先端で農業をやっている人の話を聞くと、その言葉1つ1つに重みを感じました」。
お試し移住ツアーについても、「こんなにたくさんの人にもてなしていただいて驚きました。とても感謝しています。人だけでなく、ヘビやカエル、ヤモリなどたくさんの動物ももてなしてくれました(笑)」と、うれしいコメントをいただきました。

今回のツアーでは、釣りや味噌づくり、稲刈りなど「食」を通じた体験をたくさんしていただきました。
自分たちが食べるものをまずは少し育ててみる、そしてその難しさや喜びを感じて楽しむという生活は、都会よりも田舎の方が始めやすいかもしれません。
そんな生活に興味のある方。まずはおためし移住に来てみませんか?
実際に体験したり、人と会ったりすることで見えてくるものがきっとあるはず。


本記事は2024年9月時点の情報になります。移住のご相談などは、下記窓口までお気軽にお問い合わせください。