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地域と一体になってにぎわいを生み出す、セイルドオーシャン株式会社

 「移住定住コンシェルジュ(柳井市)」の武田です。
この記事では、「食」をテーマにしたにぎわいを作り、発信し続けている、アミュゼNOREN/柳井クルーズホテルと、その運営をしているセイルドオーシャン株式会社をご紹介します。柳井市になくてはならないこのホテルを受け継いだ嶋尾社長が、その思いを聞かせてくださいました。

宿泊だけではない楽しみ方がある「食のアミューズメントパーク」

柳井クルーズホテルは、その名の通り、広々とした敷地に大型クルーズ船を連想させる外観の都市型ホテル。結婚式や大きなイベントにも対応できるような、近隣の市町に少ない大型の宴会場を備えたホテルです。ホテル自体は1992年から営業していますが、現在の運営元であるセイルドオーシャン株式会社が運営を引き継いだのは、コロナ禍でホテルの運営が難しくなっていた3年前。地域にとって必要不可欠な存在であるホテルを存続させるため、事業継承をしたのでした。

近隣の市町には数少ない、最大240人を収容する大宴会場

事業を引き継ぐ際、新たなコンセプトを打ち出したという嶋尾社長。それは、「『アミュゼNOREN(のれん)』というフードアミューズメントパークの中に『柳井クルーズホテル』という宿泊施設もある」というもの。全体で地元の食の魅力を発信するというコンセプトのもとでリニューアルをしたそうです。

「アミュゼNOREN」は、アミュゼ(フランス語で「楽しむ」)とのれん(日本の食文化の象徴)を合わせた造語。お客様に「食」の憩いの空間を提供したい、地元の食材を楽しんでいただきたいという思いが込められています。

以前とんかつ屋を経営していた嶋尾社長自ら厨房に立つフードコートや炭火焼きダイニング、オーガニック食品などの並ぶマルシェ(物販コーナー)など、宿泊客だけではなく、気軽に地元の人たちが集まりにぎわう場所としても親しまれています。 

県内加工品を中心に、産直野菜やフルーツ・オーガニック商品などを販売するマルシェコーナー

地域と一体になり、イベントや宿泊プランを提供

にぎわいを作っているのは、お店やホテルというハード面だけではありません。アミュゼNOREN/柳井クルーズホテルでは、飲食・物販・宿泊という機能を活かして、人が集まるいろいろなイベントを定期的に行っています。例えばオールディーズやJazzのライブを開催して、宿泊とのセットプランとして提案。ライブハウスKENTO’S(ケントス)のファンなど、県外から音楽イベントを楽しみに柳井にやってくるお客様も増えてきたそうです。柳井市はもともと音楽好きな人が多く集まっているまち。音楽を通じて、人と人との交流が新しく生まれています。

また、ホテル独自に行っているイベントだけではなく、近隣市町のイベントに合わせて利用しやすい宿泊プランも用意しています。
現在柳井市では、スポーツ観光の一つとしてスポーツイベントが開催されたり、多様な施設を利用したスポーツ合宿が行われたりしています。それらのイベントに合わせた宿泊や、合宿に利用しやすい半個室の「カプセルキャビン」などを充実させるなど、地域のランドマークとしての大事な役割を担っています。 
柳井に来ていただくきっかけ作りとその発信、そしてお客様に喜んで帰っていただける場所を目指して、常に進化し続けています。

広々とした洋室(ダブル・ツイン)や和室のほか、 スポーツ合宿等にも利用しやすいリーズナブルなカプセルキャビンも

さまざまな仕事と働き方。大事なのは「楽しむこと」「やる気」

アミュゼNOREN/柳井クルーズホテルでは、一人がずっと同じ業務を行うというよりは、一人でいろいろな業務に対応するのが基本。例えばホテル業務でも、フロント、宴会担当、チェックアウト後の部屋のチェックなど、さまざまな仕事を行っています。中にはバスでの送迎や、ホテル客室の壁紙をはりかえたりなど、まったく異業種とも思われるような仕事まで兼務している方もいらっしゃるそうです。
大変なところでもありますが、多くの仕事を経験できるチャンスでもあります。いろいろなことを経験する中で、自分の得意なこと、好きなことを発見してほしいとのことでした。

また、ホテル業のため24時間営業のシフトですが、働き方はさまざま。求められる仕事と各自の希望する働き方がマッチすれば、勤務時間や勤務形態もフレキシブルに対応してもらえるそうです。実際に、ダブルワークをされている事務職の方や、人手が集中的に必要な宴会の際に出勤する臨時の短時間勤務の方、70代の方や障がい者の方、外国人の方なども、それぞれの働き方で、それぞれの能力を活かして働いています。
どの仕事でも、従業員自らが楽しく働くことが大事。嶋尾社長によると、その理由は「働いていて楽しい!という気持ちが、お客様へのよりよいサービスにつながるから」とのことでした。

社長も今でも自ら厨房に入って料理を作ることもあれば、柳井市を含む山口県東部地域の観光活性化・情報発信のために奔走することも。
経験や資格などよりも、「まずはやる気が大事」と語る嶋尾社長。地域の活性化に貢献しているアミュゼNOREN/柳井クルーズホテルで、一緒に成長し続けませんか。

お話をうかがった方:嶋尾 忠宏 代表取締役

 会社名:セイルドオーシャン株式会社(アミュゼNOREN/柳井クルーズホテル)
住所:山口県柳井市南町4丁目1-1
設立:2021年(柳井クルーズホテル営業開始 1992年)
従業員数:53名(正社員・パート・アルバイト等含む)
電話番号:0820-23-6000
会社HP:https://yanaicruise.co.jp/
お試し移住中の短期雇用の可能性:あり
お試し移住後の本採用の可能性:あり


本記事は、2024年9月の取材時の情報になります。詳しくは上記会社の連絡先に直接ご連絡いただくか、市外・遠方の方は下記のおためし移住相談窓口までご相談ください。