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子どもはみんな「えがおあふれる遊びの天才!」~余田保育園

「移住定住コンシェルジュ(柳井市)」サポーターの垂井です。
山口県柳井市は、全保育園児の保育料無料、中学校の給食費無料、高校生までの医療費無料など、全国トップレベルの子育て支援を行っています。そんな柳井市の子育て環境について知りたい!という声にお応えして、市内の保育・教育施設をご紹介していきます。
今回は、柳井市余田(よた)地区にある余田保育園をご紹介します。

どんな保育園?

柳井市西部、田畑が広がる自然豊かな余田地区(人口約1,350人※2024年12月末時点)の小高い丘に立つ余田保育園。0歳から5歳まで、62名の子どもたちが元気に通っています。
園舎は大自然の中にある山小屋をイメージして設計されたそうで、遠くからでもわかる赤い屋根と煙突がトレードマークです。

子どもたちが過ごす部屋は平屋建て。木がふんだんに使われ、子どもたちがあたたかな雰囲気の中で心身ともに健康に過ごせるよう工夫されています。

基礎体力をつけ、体幹を鍛えるハイハイレース

園舎入ってすぐにある図書スペースは子どもたちに大人気!
まるで木の中の秘密基地のような、居心地のよい空間となっています。

本棚には大好きな絵本がぎっしり!

伸びる芽を大切に~遊びの中にある「学び」

「子どもはみんな、無限大の可能性を秘めた『遊びの天才』」。
余田保育園では、遊びを通してたくさんのことにチャレンジできる環境をつくることを保育理念として掲げています。
「子どもたち自身で気づけるように、保育士もまずは見守る姿勢を大事にしています」と主任保育士の先生。

学習に関しても、文字や数字が必ずきちんと書けるように、といった共通の基準は設けていないそう。日々の生活の中で、形や数遊びなどを通して楽しく自然に数字や文字に触れる機会をつくっているとのことです。
「学びというのは、意外と遊んでいるときに自然と生まれてくるもの。例えば、サンタさんに手紙を書こう!というところから文字を書く練習になったりしますね」と園長先生。
小学校入学前となる年長クラスでは、月に2回地域の習字の先生を講師にお招きし、書き方教室を行っています。字をきちんと書くというよりも、姿勢や鉛筆の持ち方など、学校での勉強の基礎となる部分を身につけることを目的としているそうです。

また、余田保育園が大切にしているのが「社会性」「礼節」。
挨拶や丁寧な言葉遣い(「です・ます」で話す)を日頃から意識させることで、社会に出たときに困らないようにという思いがあるそうです。
実際に園見学にお邪魔した際、先生に促されることなく自然とこちらを振り返り、「こんにちは!」と大きな声で挨拶をしてくれた子どもたち。気持ちのいい挨拶に圧倒され、元気をもらえた瞬間でした。

忙しい保護者の負担をできるだけ軽減したい

子どもたちだけでなく、保護者への温かな心配りもあります。それは、お父さんお母さんの負担をできるだけ少なくしたいという先生方の思いです。
例えば、余田保育園では給食のスプーンや箸、コップはすべて園が提供。完全給食のため、保護者がお弁当を持たせる必要もありません。
「保護者の皆さんは毎日本当に忙しくされている。だから、園に関わる負担をなるべく減らしたいという思いがあります。私も子育て中なのでよく分かりますが、お弁当の箸入れを毎日洗うのって意外と大変なんですよね」と主任保育士の先生。
その他、オムツに名前を書く必要もなく、持ち物を含め親が準備するものを必要最低限にという配慮があります。
園長先生曰く、「園の準備をする時間を減らして、その分家庭でたくさん話をしたり、絵本を読んだりして子どもとの時間を大切にしてほしい。これは創立時から変わらない園の思いです」とのことでした。
その他、参観日や運動会といった行事の際にも、保護者に負担がかからないようにと日程や準備・運営の面で工夫をしているそうです。

「子どもたちだけでなく、保護者へのサポートも」という先生方の思いは、忙しい日々を送る子育て中の方にとってはとても有り難いものではないでしょうか。

地域とのつながりの中で子どもたちを育む

余田地区は、地域が一体となったイベントが多い地域。園児が地域行事であるふれあい大運動会や夏祭り、敬老会などに参加したり、逆に地域の方が保育園行事である生活発表会(劇やダンスなどの発表)を観に来られたりと、地域とのつながり・温かな見守りの中で子どもたちがのびのびと育っています。

保育園行事では季節や文化を感じることを大切に、夏は夏祭り、秋は近くの神社への七五三参り、冬はどんど焼きやカルタ取り大会など、一年を通してさまざまなイベントを開催しています。夏祭りやハロウィンフェスティバル、クリスマス会などは、先生も一緒になって一日中思いっきり楽しむ!とのこと。「子どもたちよりも、先生のほうが盛り上がっているかも」と主任保育士の先生は笑顔で話してくださいました。

さらに、11月には勤労感謝の日にちなんで地域の企業や郵便局、市役所などを訪問し、「ありがとうございます」と感謝状を送ることも。「社会はたくさんの人が仕事をしているからこそ成り立っていると知ってほしい」との思いから行っているのだそうです。

達成度を測りやすい「学習」に重きを置くのではなく、園児それぞれの自由な発想の遊びから生まれる学びを大事にしている余田保育園。
「子どもたちが自ら遊びを展開できるようにうまく促してあげることが大切。子どもたちは遊びの天才ですから」という園長先生の言葉が印象的でした。

園見学は随時行っているとのことです。「えがおあふれる遊びの天才」を育む余田保育園を、ぜひ一度訪れてみませんか。

社会福祉法人 余田保育園
余田保育園
住所:柳井市余田松堂1418
電話:0820-22-2410
定員:60名
保育時間:月~金曜日 7時から19時まで 土曜日7時から18時まで
HP:https://kosodate-web.com/yota/
Instagram:@yota.hoikuen

★保育園への入所については、柳井市ホームページ(こどもサポート課)をご覧ください。
★柳井市独自で、子育て世代の「住まい」を応援する補助制度があります(所得制限なし)。
子育て世代定住促進補助金(物件の新築購入:最大200万円)
子育て世代空き家購入費補助金(空き家バンク物件の購入:最大50万円)


本記事は2024年12月取材時の情報になります。
柳井市では、オーダーメイド型子育て世代向け移住ツアーを随時開催しています。お気軽にお問い合わせください。