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音楽で地元を盛り上げたい。東京のアーティストを巻き込んで、フェスを立ち上げたSHUさん&UkoSaxyさん~地域の元気人(4)

「移住定住コンシェルジュ(柳井市)」の武田です。
シリーズ「地域の元気人(げんきびと)」では、「自分たちの手でふるさとをもりあげよう!」と活動する地域の方を紹介していきます。
この記事では、東京と柳井市の二拠点で活動を続ける、ギタリストのSHUさんとサックスプレイヤーのUkoSaxyさんご夫婦をご紹介します。

東京と地元と、二拠点で活動

山口県柳井市大畠(おおばたけ)地区。市南東部の穏やかな瀬戸内海沿いに広がる、人口2,471人(2024年7月末時点)の地域です。

この地で18歳まで生まれ育ったSHUさん。海外などで音楽を学んだのち、東京でギタリストとして音楽活動を開始します。その後、UkoSaxyさんとともに活動の拠点をふるさと大畠にも広げ、現在は東京との二拠点で活躍されています。地元・大畠には1~2か月に1回帰省し、ライブや広報活動、音楽仲間との打ち合わせ、実家の旅館「海月」の手伝いなどをしているそうです。

大畠を盛り上げたい。立ち上がった音楽フェス

東京で音楽活動を続けるうち、「大好きな地元を音楽で盛り上げたい。東京のミュージシャンを呼んで、たくさんの人に訪れてもらいたい」との思いが芽生えたSHUさん。
幼馴染や知り合いのミュージシャンに声をかけ、2019年、「大畠サンセットフェスタ(おばサンフェス)」の企画・開催につながりました。
※第一回は台風のため中止

「僕が子どものころは、地域のお祭がたくさんあって、その中で自由に遊んだりして、子ども心にすごく楽しかった。(サンセット)フェスを通じて、まちの活性化につながればという思いでやっています」と語るSHUさん。

サンセットフェスティバルの開催場所は、地元の漁港。
SHUさんの声かけで集まったミュージシャンのセッションと、地元の新鮮な海の幸を堪能できる屋台も出店。
夕暮れ時に海沿いで開催するフェスということで、音楽もアコースティックを中心とし、自然をイメージできる曲調のものをセレクトするというこだわりも。
暮れなずむ瀬戸内海をバックに、音楽に耳を傾けながら、ゆったりとした時間を過ごすという、なんとも贅沢な音楽フェスです。

UkoSaxyさんとSHUさん

昨年の来場者は約900人で、地元の人のみならずミュージシャンのファンも全国から来場してくれたとのこと。
「ミュージシャンを含め、いろんな人に地元の魅力を知ってもらいたいです」と語るSHUさんは、機会を見つけてはミュージシャンたちに地域のおすすめスポットを紹介しているそうです。実際にフェスに参加したミュージシャンの中には、このエリアが気に入って、プライベートでも何度も訪れる人もいるのだとか。
ふるさとが大好きというSHUさんの思いが、まわりに確実に広がりつつあるのですね。

※サンセットフェスティバルの様子はこちらでご覧いただけます。

ほかに負けない魅力がある。ゆくゆくは地元へ

地元が大好きというSHUさんに、その魅力を伺いました。
「まず、海がきれいで、すぐ近くにあること。山も近いので、少し登るとそこから海が眺められるのもいい。でも人がたくさんいるわけじゃなく、穴場のような感じで。
何より、人がいいことですね。フェスやろうよ!と言ったらいろんな人がすぐ手伝ってくれて。フェスの実行委員会のメンバーは、幼馴染が集まっているんですよ」。

UkoSaxyさんも、「瀬戸内海といえば岡山や広島をイメージする人が多い気がします。正直なところ、このエリア(柳井周辺)はそこまで知名度がなく、しまなみ街道のように決定打となる大きなスポットもない。でも実は、ここ大畠もそれに負けないくらいの魅力があると思います」と話してくれました。

フェスティバルの会場となる漁港

この地域が「あまり知られていない穴場的な場所」だったからこそフェスが立ち上がり、成功したと語るSHUさん。
今後の展望は?と伺うと、「東京で地盤づくりをもう少ししっかりしたいのと、レコーディング機材なども揃えていきたい。自宅でリモートレコーディングができるようになったら、活動の幅も広がると思うので」とSHUさん。現在、帰省中に行うライブは県東部が中心ですが、県内全域や広島などの県外にも活動を広げていきたいとのことです。

今年赤ちゃんが生まれ、絶賛子育て中のお二人。
ゆくゆくは、地元・大畠にUターン移住をしたいと考えているそう。

UkoSaxyさんは、その理由をこう語ります。
「(柳井・大畠地域は)気候が温暖で、海の風も心地よい。子どもをそんな自然の中で育てたいという思いがあります。それから、SHUくんが『小学校のみんなが友達だった』というのを聞いて、びっくりしたんです。私の小学校時代は人数が多くて、全員が友達だなんて考えられなかったから。少子化が進む中、私にとっては子どもの数が少ないというのは魅力の一つなんです」。
SHUさんも、
「首都圏だと長野や山梨が移住先として人気だけど、柳井にもそれに負けない魅力がある。子育て世代が来たくなるまちになっていけば嬉しいですね」と話してくれました。

去年、母校の大畠小学校で講演・演奏をしたというSHUさん。新たな目標もできたといいます。
「僕が演奏するだけじゃなくて、いろんなミュージシャンにも来てもらって、子どもが楽器にさわれて親しめるようなものをやりたいなと考えています」。UkoSaxyさんも「赤ちゃんでも楽しめるイベントをやってみたい」と、子育て中のお二人ならではの展望も話してくれました。

新たな目標に向かって、今後ますますの活躍が期待されるSHUさんとUKoSaxyさん。そんなお二人が企画・出演する今年の大畠サンセットフェスティバルは10月26日開催予定です。
夕暮れの瀬戸内の海辺でアーティストたちのセッションに耳を傾ける、そんな贅沢な時間を過ごしてみませんか?ぜひ気軽に足を運んでみてください。


この記事は2024年6月時点の情報になります。柳井市への移住定住に興味のある方は、下記のお試し移住相談窓口までお気軽にご連絡ください。