ふるさとを愛する子どもを、地域とともに育む~柳北小学校
「移住定住コンシェルジュ(柳井市)」の武田です。
山口県柳井市は、全保育園児の保育料無料、中学校の給食費無料、高校生までの医療費無料など、全国トップレベルの子育て支援を行っています。そんな柳井市の子育て環境について知りたい!という声にお応えして、市内の保育・教育施設をご紹介していきます。
今回は、柳井市立柳北(りゅうほく)小学校をご紹介します。
どんな学校?
柳北小学校は、名前のとおり「柳井地区」の「北」に位置する学校。
市街地と山間地域との境に広がる柳北地区(人口約1,760人※2024年12月末時点)は、住宅街もありつつ、山や川、田畑などの自然が身近に感じられるエリアです。
そんな地域にある柳北小学校は、全校児童53人、各学年6~12人の小規模校です。一部複式学級となっていますが、先生方が各学級の授業に入ることで、子どもたちの学びをしっかりとサポートしています。
2012年に改築された校舎は木材が多く使われ、ぬくもりを感じさせる空間となっています。校庭も広く、暑さ寒さにも負けず走りまわる子どもたちの笑い声が響きます。
子ども一人ひとりが主役
全校児童53人の柳北小学校。小規模だからこそのふれあいやつながりがあります。
まずは校長先生を含め、先生方と子どもとの距離が近いこと。
例えば、週替わりの校長先生からのクイズです。毎週職員室前にクイズが掲示され、子どもたちは答えをBOXに投函。正解者には校長先生からシールをプレゼント!という企画(?)。「ちょっとしたやりとりですが、子ども一人ひとりと関われる機会が多いのが柳北小学校ならでは。校長室のドアを開けて、子どもたちが気軽にのぞいたり声をかけたりできるようにしています」と校長先生。
先生方も、各学年にまんべんなく授業に入るなどしっかり関わることで、児童一人ひとりのことを全教員で把握・共有しているそう。校長先生曰く、「どの子どもにも教員の目が行き届き、よりよい関わりができるように教員同士で連携しています」とのことでした。
また、子ども一人ひとりにスポットライトが当たるのも、小規模校である柳北小学校ならでは。
人数が少ない分、授業中や学校行事での発言・発表機会が子ども一人ひとりにしっかりあります。
地域と一体となって開催する秋のお祭り「柳北文化フェスティバル」では、子どもたちがステージ発表や教室での出し物を行います。出し物は子どもたちが自ら企画・準備をしたもの。創意工夫にあふれた出し物に、子どもも大人も盛り上がります。
子どもたちのアイディアは、ちょっとした普段の学校生活にも活かされます。
ちょうど子どもたちが企画したイベントが開催されるということで、学校にお邪魔しました。その名も「全校遊び」。寒くなって屋内で過ごしがちな季節にみんなで身体を動かそうと、体育委員会が企画立案したとのこと。全校児童でこの日繰り広げられるのは、けいどろです!
昼休み。給食を食べ終えた子どもたちが、寒い~と身体を丸めながらパラパラと校庭に集まってきます。まずは主催者(体育委員会)によるルール説明。
先生方も参加して、いざスタート!広い校庭を子どもたちが走り回ります。
昼休みを目いっぱい使って三回戦まで行われたけいどろ。終わるころには身体もすっかり温まって、ニコニコ顔の子どもたちでした。
こんなふうに、1年生から6年生まで、みんなで気軽に何かに取り組めるという環境にある柳北小学校。日々の学校生活で、同じ小学校の友達・仲間という一体感が自然と育まれています。
地域全体で子どもを育む
柳井市が教育目標として掲げているのが「愛・夢・志をはぐくむ教育~スクール・コミュニティによる教育のまちづくりの推進~」です。
スクール・コミュニティとは、学校を中核として、学校、家庭、地域がそれぞれに「人づくり」に関わっていき、一体となって地域(まち)を活性化していくという取り組みのこと。学校単位で学校応援団(学校支援ボランティア)や地域コーディネーターの方が活動され、学校と地域、人と人との結びつきを大切にした地域連携教育が展開されています。
柳北小学校でも、地域の方の積極的な関わりや温かな見守りがあり、地域と一体となって子どもたちを育んでいます。
例えば登下校時は、地域のスクールガードさんによる見守りがあります。学校では、「いつもありがとう集会」を開催するなど、スクールガードさんとの顔合わせや感謝を伝える場も設けています。
また、「ふるさとを愛する子」をめざす児童像として掲げる柳北小学校では、「地域を学ぶ」「地域に学ぶ」体験活動の充実を図っています。
例えば校内の畑での自然薯(じねんじょ)などの野菜や菊作り。豊富な知識や経験を持つ地域の方が、ゲストティーチャーとして子どもたちの自然に対する学びをサポートしてくださっています。
小学校横にある田んぼでは、毎年5年生が稲作を体験。田植えから収穫、脱穀までを担います。地域の農家の方にご指導いただき、毎年立派な稲が実ります。
ある時、「せっかくだから、いろんな人に食べてもらったら?」との地域の方の声掛けで、秋に柳北地区を挙げて開催される「柳北文化フェスティバル」で販売することに。
子どもたちが話し合いで価格を設定し、当日は売り子として自分たちの育てたお米をPR。毎年即完売するほどの人気ぶりとなっています。
また、地域の歴史をよく知る地域コーディネーターさんを迎えての郷土学習も。地域を愛し、地域のよさを語れる子になってほしいとの思いを込めて、毎年お話をされているそうです。
こんなふうに、小規模校だからこそ先生や地域の方、保護者が子どもたちとしっかり関わり、子どもたちも一人ひとりが主役になれる柳北小学校。
学校見学も可能とのことです。豊かな自然と地域との温かなつながりの中で、子どもたちの笑顔が溢れる柳北小学校。
ぜひ一緒に遊び、学んでみませんか?
柳井市立柳北小学校
住所:柳井市柳井5025番地
電話:0820-22-0619
ホームページ:https://www.fureai-cloud.jp/_view/ryuhokusho
★柳北地区盆踊り大会はこちらの記事でご紹介しています👇
本記事は2024年12月時点の情報になります。
柳井市での子育て環境が知りたい方、田舎での子育てに興味がある方。ぜひ一度、おためし移住で柳井での暮らしを体感してみませんか。下記窓口までお気軽にご相談ください。